2004年 06月 01日
"COVER GIRL" |
僕はずっと音楽を作っているけれども、曲を書くときの重要なファクターとして「歌い手の声」がある。
仮に同じ楽曲を違うアーティストが歌う場合(まぁ、こんなことは通常ないが)、アレンジは当然変わってくるはずである。それぞれの声には、それぞれに合った音色、リズム、フレーズがある。だから、歌入れをしたあとで音色やリズムパターンを差し替えたりすることも結構ある。アレンジひとつで曲の表情はガラッと変わる。古くて申し訳ないが、泉谷しげるの「春夏秋冬」も3パターンあるし(そのうち一つはU2みたいなアレンジ)、J-WALKの「何も言えなくて・・・夏」も元々は「何も言えなくて」というクリスマスソングである。
ところで、僕はつじあやのの声がとても好きだ。
彼女が2004/05/19にリリースした"COVER GIRL"は、
スガシカオ、スピッツ、吉田拓郎など、
彼女が敬愛するアーティストの「うた」のカバーアルバムである。
中でも、
奧田民生とデュエットしている
サザンオールスターズの「シャ・ラ・ラ」は秀逸だ。
彼女はサザンオールスターズの関口和之が
年に一度主催している「ウクレレピクニック」に出演したことがあり、
また、アルバム「BALANÇO」においても
関口氏が彼女をプロデュースをしたという関係にある。
奧田民生とは昨年、
桑田佳祐の弟分のギタリストで
彼女の初期のプロデュースを行っている
斎藤誠のデビュー20周年イベントで競演している。
そして、その奧田氏は桑田佳祐とAAA(Act Against AIDS)にて
「光の世界」という曲で競演している
(この曲は桑田佳祐の「TOP OF THE POPS」に収録)。
話は逸れたが、
こういった"ラッキーな"繋がりの中で今回のカバーは実現した。
シャ・ラ・ラ-2004/5/25でgomidさんも書いておられるが、
まさに
「聴き方を押し付けない、聴く人の感情の媒体になる」曲に仕上がっている。
元々サザンオールスターズで音楽を知り
サザンの「シャ・ラ・ラ」にも馴染みが深い僕だが、
桑田佳祐&原由子の原曲とは全く違う印象を与えてくれる
つじあやの&奧田民生の世界には
「これぞ、カバー」と感心せずにいられなかった。
つじあやのの素朴な、何と言うか「必要最低限」の歌声と
そのそばに寄り添うウクレレの音色は、
リスナーに余裕や安心感を与えてくれる。
彼女が自身のオリジナルの楽曲で聴かせる
ぽつ、ぽつ、と語るような歌い方は
まるで俳句のようだ。
まっすぐで透き通った切なげな声を聴いていると、
何だか柔らかい気持ちになる。
他にもスガシカオの「黄金の月」や
昨年末にCFで使われていた山下達郎の「パレード」、
吉田拓郎の「結婚しようよ」、
面白いのでは、
ロス・インディオス&シルビアの「別れても好きな人」など、
聴きどころ満載だ。
どの曲も彼女独特の「はんなり」した雰囲気を生かすアレンジが施されており、
ほっとした気分になれるのだ。
ココロにそっと舞い降りてくる。
ぜひ、多くの方々に手に取っていただきたい一枚だ。
仮に同じ楽曲を違うアーティストが歌う場合(まぁ、こんなことは通常ないが)、アレンジは当然変わってくるはずである。それぞれの声には、それぞれに合った音色、リズム、フレーズがある。だから、歌入れをしたあとで音色やリズムパターンを差し替えたりすることも結構ある。アレンジひとつで曲の表情はガラッと変わる。古くて申し訳ないが、泉谷しげるの「春夏秋冬」も3パターンあるし(そのうち一つはU2みたいなアレンジ)、J-WALKの「何も言えなくて・・・夏」も元々は「何も言えなくて」というクリスマスソングである。
ところで、僕はつじあやのの声がとても好きだ。
彼女が2004/05/19にリリースした"COVER GIRL"は、
スガシカオ、スピッツ、吉田拓郎など、
彼女が敬愛するアーティストの「うた」のカバーアルバムである。
中でも、
奧田民生とデュエットしている
サザンオールスターズの「シャ・ラ・ラ」は秀逸だ。
彼女はサザンオールスターズの関口和之が
年に一度主催している「ウクレレピクニック」に出演したことがあり、
また、アルバム「BALANÇO」においても
関口氏が彼女をプロデュースをしたという関係にある。
奧田民生とは昨年、
桑田佳祐の弟分のギタリストで
彼女の初期のプロデュースを行っている
斎藤誠のデビュー20周年イベントで競演している。
そして、その奧田氏は桑田佳祐とAAA(Act Against AIDS)にて
「光の世界」という曲で競演している
(この曲は桑田佳祐の「TOP OF THE POPS」に収録)。
話は逸れたが、
こういった"ラッキーな"繋がりの中で今回のカバーは実現した。
シャ・ラ・ラ-2004/5/25でgomidさんも書いておられるが、
まさに
「聴き方を押し付けない、聴く人の感情の媒体になる」曲に仕上がっている。
元々サザンオールスターズで音楽を知り
サザンの「シャ・ラ・ラ」にも馴染みが深い僕だが、
桑田佳祐&原由子の原曲とは全く違う印象を与えてくれる
つじあやの&奧田民生の世界には
「これぞ、カバー」と感心せずにいられなかった。
つじあやのの素朴な、何と言うか「必要最低限」の歌声と
そのそばに寄り添うウクレレの音色は、
リスナーに余裕や安心感を与えてくれる。
彼女が自身のオリジナルの楽曲で聴かせる
ぽつ、ぽつ、と語るような歌い方は
まるで俳句のようだ。
まっすぐで透き通った切なげな声を聴いていると、
何だか柔らかい気持ちになる。
他にもスガシカオの「黄金の月」や
昨年末にCFで使われていた山下達郎の「パレード」、
吉田拓郎の「結婚しようよ」、
面白いのでは、
ロス・インディオス&シルビアの「別れても好きな人」など、
聴きどころ満載だ。
どの曲も彼女独特の「はんなり」した雰囲気を生かすアレンジが施されており、
ほっとした気分になれるのだ。
ココロにそっと舞い降りてくる。
ぜひ、多くの方々に手に取っていただきたい一枚だ。
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by flip_flip
| 2004-06-01 22:04
| オンガク